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「戦火に芽生えた  淡い恋」


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連休最終日.....親友の○ちゃんと、以前から約束していた「父と暮らせば」黒木 和雄監督の遺作となった戦争レクイエムの三部作の最終章「紙屋 悦子の青春」を観に行ってきましたよ♪
「出口のない海」はお洋服で行きましたので(笑)今回は、頑張って「もんぺ」じゃない(>_<)
お着物で観に行きましたよ♪映画記事が続いてしまいましたが、お着物は、次回UPします(笑)


この映画も....桜がキー・ワードでした。(;へ:)


とある都市の病院の屋上での仲むつまじい老夫婦の他愛の無い会話....
時は、大東亜戦争末期 昭和20年3月30日から鹿児島県米ノ津町の紙屋家から始まるのです。

監督 黒木 和雄

原作 松田 正孝

紙屋 悦子   原田 知世

永与少尉    永瀬 正敏

紙屋 安忠   小林 薫

明石少尉    松田 俊介

紙屋 ふさ   本上 まなみ
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学徒出陣で京都帝大から海軍士官として勤務している明石少尉(松岡 俊介)国の為、愛する人(悦子や先輩である悦子の家族も)を守るべく「特攻」に志願するが、最後まで直接的には悦子に自分の気持ちを語らず「散華」し英霊となる。己を律するタイプの愛情表現の下手な(笑)典型的な日本男児。

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明石少尉にずっと好意を寄せているが....結局、自分の気持ちを犠牲にする大和撫子 悦子。そうそう知世ちゃん.....国民服も、もんぺもよく似合っていましたよ♪
いつまでも、若くて品があり清楚な少女のようなピュアな所が好き♪特にあの笑顔や笑い声(笑)本当に、観ているだけで和みました。(危ないですか?!…(・∀・;)
でも、芯はとてもしっかりした人なのでしょうね。私の大好きなELSAの「t'en vapas」の
カバー曲「彼と彼女のソネット」を歌っていますが、この人のは好きですね~(笑)

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悦子の同級生で兄安忠の嫁ふさ役の本上 まなみ。
着物が似合いますね~♪この着物はお召しでしょうか?先日観た「出口のない海」は、微妙に
衣装が、時代考証に忠実ではない所が在りましたよ(笑)
私が、変だと思ったのは国民服(女性は木綿や銘仙なのでもんぺと着物を短めに切り、袖も短く切るように奨励されておりました。)

悦子の着物も胴抜きで袖が単(多分、自分で仕立て直したのでしょう)かなり着込んだ着物ともんぺでした。
それに比べると....先日観た映画の古手川 裕子演じるお母さんも、妹も、恋人もハリハリした
新しい着物でした。(新品を撮影用に作成したのでしょう)ちなみに、胸右には名前や班や住所を縫い付けるのですがこれもありませんでしたね~(笑)当時は、家庭の中の金物や布団まで軍に供出させられていたので木綿もかなり不足して、カケハギした着物なんて当たり前だったそうです。
代用品のスフは紙を含んだ繊維だったので寒いし洗濯するとごわごわになったそうです。
この映画は、衣装など細かいデティールに拘るあの、黒澤映画みたいな所も好きです(笑)
家具も、ほんとうの古道具を使用しておりセットっぽいですが(わざと)家の感じも当時の雰囲気をよく再現していると思います。

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「決戦です!お袖を切って下さい」のビラを配る大日本婦人会の女性。

<昭和のキモノより>

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ちなみに、「昭和の母さん」の代表(男性が好きな?!(^З^)ぷぷ・)あの割烹着は当時の
国民服が、その機能性ゆえ広まったものなのだそうです。( ̄_っ ̄)フーン

<昭和のキモノより>

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「特攻出撃」する前夜、ひょっこり突然明石が紙屋家を訪ねてきます。
中学の先輩である、兄に挨拶する為もありますが....やはり、最後に悦子の笑顔を心に刻んで出陣したかったのでしょう。
しかし、兄嫁のふさに「エッちゃんなんで、明石さんを追いかけないの?」と何度も促されますが
悦子は、無言で家の中に入ってしまいます。
そして....それまで決して感情を表に出さなかった静かな悦子の嗚咽する号泣シーン....(;へ:)
私も、ここで悦子の気持ちが痛いほど分かるので一緒にはらりと静かに泣きました(;へ:)(笑)


戦争という時代の渦に巻き込まれ男も女もどれだけ悲しい思いをしたのでしょうか?
私は、残された者の悲しさの方がやはり地獄だと思いますね。

そして....明石を追いかけた所でお互いに未練が残るだけ。
死に逝く人の決心を鈍らせてはいけないという配慮でしょうか?
何も語らなくても、分かるのです。


悦子の結婚相手に、特攻隊員の自分では無く、整備士であるまだ自分よりは安全な親友永与少尉に悦子を託した(自分の気持ちも)明石の少し理解に苦しむ明石なりの最後の愛情表現を、きっと悦子は理解していたのだとも思いました。

その残酷なまでの明石の愛情表現も結局、受け入れた悦子は永与少尉と一緒になる決心をします。
しかし男の未練でしょうか?!(笑)出撃直前に操縦席から永与少尉に悦子宛の手紙を託すのです。
しかし....劇中では、悦子は永与少尉の目の前では開封しませんでした。(当然ですね(笑)
ネタバレになりましたが私は、この手紙は悦子は一生開封しなかったのでは無いか?!と感じます。読まなくても、明石の自分に対する愛情は十分分かっているはずですから....。(笑)
読むと、既に「封印」してしまった明石への純愛も明石の究極の選択の永与少尉との結婚も全て魂の無い「作り物」になってしまうような気がするから.....。


多分私なら、その手紙は開封しないで一生宝物にしてお棺の中に
入れてもらいますね。(勿論、相方が先に死んだ場合(笑)


自己犠牲とか 大和魂とか、死生観とか 貫くとか 英霊とか 日本男児・大和撫子とか 健気さとか 分相応とか 思いやりや戦争の不条理さとか色々考えさせられたそんな静かな映画でした。


大正末期~昭和にかけて駐日仏大使だったあのロダンの恋人だった
カミュ・クロデ-ルの実弟詩人のポール・クロデール

の言葉で....


「日本人は貧しい。しかし、高貴だ。

世界でただひとつどうしても生き残って
ほしい民族をあげるとすれば、それは日本人だ」
 


もう一つは、新渡戸稲造の「武士道」とともに戦争中は特攻隊員達の死生観教育にも使われていた山本 常朝の「葉隠」の論理的恋愛論の世界。

恋愛は忍恋(しのぶこい)の一語に尽き、打ち明けた恋はすでに恋の丈が低く、もしくは本当の恋であるならば、一生打ち明けない恋がもっとも丈の高い恋であると断言している。

(恋の究極は忍恋と見立て候。逢いてからは恋の丈が低し、一生忍んで思ひ死する事こそ恋の本意なれ。)
                                    ~「葉隠れ入門より」三島由紀夫~ 


映画を観終わって....この二つ言葉を私は思い出したのでした。
そして、紙屋家のちゃぶ台やお見合いの席に自分も参加しているその場にいるような錯覚にも陥る黒木監督の舞台シナリオを映画にする不思議な世界を体験したのでした。


          予告編はコチラ♪切なくて...これだけで泣けます(;へ:)
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